猫好きとは不思議なもので、猫を想像するだけでも癒されるという特異な体質の様相を見せる場合があります。

もちろん私もそんな体質に生まれついてしまったひとりでございます。

杉澤です。こんばんは。

もちろん我が家にも猫がおります。ただ存在しているというだけで、絶大なる癒しをくれているというのはいうまでもありません。

毎日ただ見ているだけでも面白かったり可愛かったりと、こちらの心を幸せで満たしてくれています。

そんな猫の一般的なイメージといえば、自由・奔放・気まぐれなど。

猫を見習うことと社会貢献は、一見両極に存在することのような気がします。

それがどうして、社会貢献したいなら猫を見習うべきなのか?

その秘密は、猫自身の「自分癒し度」に関係があるのです。

見習いたい猫の特徴・自分を癒すことへの意志の強さ

猫はその時その時を気ままに生きていて、ひょうひょうとしたイメージがあります。

ですがそんな猫がときおり、驚くほどの意志の強さと執着を見せることがあります。

それは、くつろぎの場所を選定するとき。

猫は自分のくつろげる居心地の良い場所を探すのがとても得意。

私がこうやってパソコンを触っていると、手を忙しく動かしていることなんかお構いなしでパソコンと私の間に割って入ってくつろぎます。

嬉しいけど重い…そしてちょっと(だいぶ)作業しづらい。

おまけにキーボードに身体をかぶせ気味に座り込んだりするので、変な文字を連打してみたり。。。

猫あるあるなので、猫好きとしてはこの行為に抗うことなく、受け入れ一本の姿勢でいるのが基本です。

でもたまに、やっぱりスムーズに作業しとかないといけない場面はあるわけで。。。

そんな時に少しだけ抵抗してみたりしてしまいます。

するとどうでしょう。

猫は驚きの意志の強さと執着を見せてきます。

「ここ(パソコン)に乗って寝るんだ。」

という強い気持ち。

いくらよけられても、下に降ろされても諦めない心。

パソコンの上でくつろぐまで何度だってチャレンジしてきます。

自分の心地よさへの意志を貫こうという執着。

どんなに邪魔されたって、障害物があったって、嫌がられたって気にしない。

自分の心地よさ最優先です。

普段人に気を使ってばかりだとか、自分の楽しみとかは後回しにしがちにしてしまっているなら、ぜひ見習うべきポイントだなと思ってしまいます。

猫のように人のことなんか気にせずに自分本位でいることが社会貢献につながる?

いやいやなんで?

そりゃ、猫みたいに好き勝手に気ままに生きてたら自分としてはとっても幸せだけど、自己中極まりない生き方をすることがなんで社会貢献につながるの?

ここが今回のテーマの一番大きなポイントなのですが、実は、かなりレベルの高い哲学や倫理を勉強していくと、必ずこここが全ての基本だとされているからなのです。

「社会や他人や家族や身の回りの人を大切にしたいなら、まずは自分を徹底的に大切にせよ」

宗教や哲学はもちろんのこと、倫理や道徳などでも必ずこの理論に行き着きます。

つまり、物事には順序があるということ。

もし、自分の心が満たされていなくて余裕がない時、

「社会貢献しよう。」

「他人を思いやろう。」

「徹底的な利他主義で周りの人を幸せにしよう。」

という心もちにはなかなかなれないものです。

正直、「今は他人のことなんて考えてる余裕はない」って思ってしまいます。

それでも自分の幸せを放棄して、自己犠牲の精神で他人に尽くすのも良い行いだとは思います。

でもそれで調和のとれた人生を送れるのは、徳を積んだとても人間的にレベルの高い人だけ。

庶民にはとても到達できるレベルではありません。

庶民がこれを、自分の心を満たしていないまま行なっていると必ずどこかで障害が出てくるものなのです。

だから、なんの訓練も受けたことのない庶民が社会貢献をしたいなら、まずは自分を徹底的に大切にして、自分の心の世界を満たす。

この作業こそが一番初めにやるべきことなのです。

目に見えない心の世界と、目に見えている現実の世界

心理学では「潜在意識と顕在意識」とも呼びます。

この心の世界(潜在意識)の広さは、現実の世界(顕在意識)の約3万倍の広さと処理機能があると言われています。

心の世界は自分では意識できないほどに深くて広く、全てを支配するのはとても難しい領域でもあります。

心の世界(潜在意識に支配されている世界)が満たされないままに、現実の世界(顕在意識で支配できる世界)だけ変えようとしても、必ず心の世界の影響を受け、心の世界の状態が現実世界に顕れてきてしまうのです。

そりゃそうです。心の世界(潜在意識)は現実の世界(顕在意識)の3万倍もあるのだから、小さな小さな現実の世界の方が影響を受けるのは当然です。

つまり、心の世界が満たされていない状態だと、現実の世界も満たされなくなっていく。

言い換えると、今見えている現実の世界は、あなたの心の中の世界が反映しているもの。ということになります。

他人を幸せにしたい、社会貢献したいと思うなら

現実の世界(顕在意識でコントロールできる世界)だけを変えようとしても、心の世界(潜在意識に支配されている世界)を変えない限り、その場しのぎにしかなりません。

自分を満たすことのできない間は、他人を幸せにしたり、ましてや社会貢献などできるはずもないのです。

しかも、他人を幸せにしたり社会貢献するには、決して間違えてはいけない正しい順序があります。

あなたが幸せにするべき正しい順序

  1. 自分
  2. 夫や妻・パートナー
  3. 子供・親
  4. 友人
  5. 身の回りの人や会社の同僚
  6. 地域
  7. 社会

人間は心が満たされていると気持ちが安定してきます。その状態が「心に余裕がある」という状態。

そうなってはじめて、他人や身の回りのことに気持ちが向きます。

だからまずは、徹底的に自分を大切にすること。

自分の心を満たしてあげて心に余裕のある状態になれたら、次は自然と周囲に目がいくようになるのです。

心に余裕があるから、自然と人の幸せについても気持ちが及ぶようになる。

心に余裕があるから、自然とお世話になった人にご恩返しがしたくなる。

心に余裕があるから、自然と社会に役立つことをしたくなる。

これが正しい順序なのです。

いつも立派な振る舞いで、社会貢献やボランティアなどにも積極的で前向きに見える人でも、自分のことになるとネガティブで家族仲が悪かったりする人もいます。

そんな人は、この第一番目のプロセス「自分を大切にする」という部分を飛び抜かしているのです。

第一のプロセス、自分を大切にする。

第二のプロセス、配偶者や子供、家族を大切にする。

この二つのポイント=足場が固まっていないまま、自分より遠くの願望を満たそうとして背伸びをしたりジャンプをしたりすると、固まっていない足場はぐらついてしまいます。

だからいくら立派な行いをしていても、どこか調和の取れない部分が出てくる。

そんな状態になってしまっているのです。

猫に癒しのパワーがある秘密

この幸せの法則、周りを幸せにする法則にのっとってみてみると、猫に癒しのパワーがあるのは、もしかしたら自分のことを最優先にして生きているからなのかもしれません。

猫や犬や動物たちは、これをやったら好かれるなとかあざとい計算なんてできません。

ましてや、この人を幸せにしてやろう、癒してやろうなんてことを考えているはずもありません。

今日いちにち自分の命を守り生きていくために、自分を満足させることを最優先に行動しています。

だからこそ、自分を大切にして満たされている猫の姿を見るだけで、人間は癒されているのかもしれません。

だからまず他人を幸せにしたかったり、社会貢献したいと思うなら、自分を徹底的に大切にして癒してあげましょう。

そう、猫を見習って。

 

 

伶花