2017年ごろからじわじわと計画していた沖縄移住の日がついにやってまいりました。
準備に余念は無いつもりだったけど、故郷を離れる淋しさからギリギリで心の中が散らかっちゃったり。。。
だけど決めたこと、出発前日までには腹を括って臨みました。
25時間フェリーの旅
自家用車を持って行くので、移動手段はフェリーに決定。
鹿児島新港を出発して、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄本部港、那覇港までの全航路で合計25時間の船の旅です。
実は猫ちゃんも一緒にフェリーの旅をする予定でしたが、前日になってやっぱり心配すぎて、後発で空輸することにしました。
うちの猫ちゃん、神経質な内弁慶の王子様なので、車での移動の上に長時間ケージに閉じ込めたままの船旅はあまりに不安でした。
これも後で考えたのですが、車だけフェリー移送して、時間差で飛行機で発ってもよかったかな。
まあ、とても快適な船旅だったので結果は良かったのですが。
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18時、鹿児島新港を出航
ひと月前に予約をした時点ですでに個室は満席。その下のクラスの2等寝台室を予約しました。
カプセルホテルみたいな2段ベッドが一部屋に4組、8人のお部屋。
まあ、みなさんあまりお部屋にはいないので、プライベート空間に近かったです。
1日目は船内散策。甲板で夕陽を見たり、夜の波と潮風を感じたりと満喫。
レストラン、売店、自販機、テレビ、船内Wi-fi、シャワーもあるので、不自由はありません。
売店のお弁当やパンなどは数量が少ないので、早い者勝ち。乗船したらすぐに買っておくか、持ち込むのがいいかもしれません。
大きなフェリーなので、心配したほど揺れも感じずのんびりと過ごしました。
客室では船内Wi-fiの受信があまり思わしくなかったので、楽天koboに落としていた書籍を読んで過ごします。
普段時間がなくて読めていなかった本をゆっくり読めて良かった。
いつの間にか寝落ちしてしまっている中、朝の5時前ごろには奄美大島に寄港していたようでした。
海上で見る朝日
夜明けには海の上の日の出を見たかったのですが、気付いた時にはもうすでにとても明るくて、お日様はすっかり上ってしまっていました。
でもやっぱり朝の海は美しかった。
360度の海。圧巻でした。
徳之島を過ぎ、沖永良部島に差し掛かる頃には気温も上昇し、3月とは思えない暖かさ。
与論島はエメラルドグリーンの海
与論島の港に到着しました。
上の画像の青い点が港の位置。港の反対側は鮮やかなエメラルドグリーンが拡がっています。
港がある方の海岸付近もこの通りの美しいエメラルドグリーン。
本当にこんな色なんだ。
感動です。
いつかゆっくり訪れてみたい。
いよいよ沖縄本島に入港
沖縄本島のほぼ中央に位置する本部港に入る頃は、すっかり夕方に。
目的地の那覇まではもう少しです。
甲板でまたまた海に沈む夕陽の撮影タイムです。
この日は雲が多かったので、夕方の空と海がとても幻想的な景色。
海面に映る夕陽がとても美しい。
那覇港に到着
19時、定刻通り那覇港に到着。前日18時に鹿児島を出てから25時間の船の旅の終了です。
すっぽりと1日分の感覚が抜け落ちてしまいますが、船酔いしない方にはフェリーの長旅も、のんびりできておすすめです。
沖縄気分を実感したい
那覇の新居に着いてから、荷物を受け取ったり必要なものを揃えたりと忙しい日々をまだまだ過ごしています。
いざ沖縄に着いてみても、実感としては今ひとつ。
ということで、沖縄を感じるために海に行ってみました。
那覇市からほど近い豊見城市豊崎の美らSUNビーチです。
サンゴがたくさん打ち上げられている真っ白な砂浜。きれい。
那覇空港の真南に位置していて、この日はビーチの真上を通って旅客機が着陸する航路だったようで、ひっきりなしに航空機が頭上を通り過ぎます。
三層くらいに重なる美しい海の色と香り。
そして真下から見上げる航空機がとても新鮮です。
綺麗な海と飛行機を眺めていたら、すっかりお腹がすいてきました。
Yonars Gardenでいただく郷土料理
美らSUNビーチから約500メートルのところにある、Yonars Garden(ヨナーズガーデン)さんでランチです。
沖縄の名産品シークワーサーの加工製造販売をしているので、店内にはシークワーサージュースが出てくる蛇口が設置してあり、飲み放題サービスが売りのとても親切なお店です。
お料理も沖縄名物の沖縄そばやソーキそばをはじめとして、普通の定食屋さんのメニューがリーズナブルなお値段で楽しめます。
もちろん、沖縄気分を満喫したいので「ソーキそば」をチョイス。
650円とお手頃な価格。
「ソーキ」とは沖縄で豚のスペアリブのこと。
沖縄そばに豚のスペアリブを乗せたものがソーキそばという名前になるそう。
豚肉は大好きなのですが、軟骨部分を食べたのはこの時が初めて。
とろとろになるまで煮込んであって、プリプリの軟骨までとっても美味しい。
お出汁はほんのり魚介の香りであっさりめ。
麺はモチモチしていて、あっさりしてるのにしっかりと腹持ちの良い感覚です。
何かに似てるなあって思っていたら、大分のだご汁の「だご(団子)」の部分のお味に似てる。
小麦粉と水だけでシンプルに練った「だご」の作りと同じ気がする。
魚介のお出汁で薄味のスープと、小麦粉だけの麺、とろとろの豚肉がすごくよく合って、あっさりしてるけどしっかりとした食べごたえが嬉しい。
これなら朝からでも食べれそう。
まだちょっと旅行感覚
お日様は焼けつくように暑いけど、風はまだ少しだけ冷たいので、海に入るには少し早い気がしました。
けど、海開きも間近に感じるような沖縄の海と、優しくて美味しい郷土料理をいただいて、少しだけ沖縄にいる実感が持てました。
でもまだちょっと、旅行感覚が抜けないかな。
実際にこれから始まる沖縄での生活と、食べてみたい料理や行ってみたい所。たくさん経験して沖縄になじんでいきたい。
沖縄のいいところを隅から隅まで満喫し尽くす気持ちでこれからも楽しみます。
伶花