企業勤めの頃、土日以外の祝祭日はあまり関係のない業界だったので、世の中の連休ムードとは疎遠でした。
杉澤です。こんにちは。
今はフリーなのでそもそも世の中と疎遠です。
そんなことはさておき、わたくしはまたまた車中泊の旅へ出掛けて参りました。
天孫降臨の地 高千穂へ
さてさて、この度は宮崎県の高千穂町へ。冬場のキャンプは好きなので、今回は宮崎県の高千穂町に観光がてら行くことに決めていたのですが、残念ながら天候不良のため今回は車中泊で挑みます。
四季見原すこやかの森キャンプ場
まずは祖母山の中腹にある「四季見原すこやかの森キャンプ場」へ。
時期的にクローズだったけど、雪景色を見たくてとりあえず山道を登ります。
この日の高千穂町は曇り時々雨模様。雪の気配は無し。
でも祖母山の中腹付近、標高約1200メートル付近に位置する「四季見原すこやかの森キャンプ場」に向かう山道は1000メートルあたりから雪景色。
キャンプ場は真っ白な世界です。
雪は見れたけど、絶景は断念して早々に下山です。
道の駅 高千穂
旅行の際には道の駅チェックは欠かせません。車中泊スポットとしても候補にしていた道の駅 高千穂に立ち寄ります。
強烈すぎるオブジェがお出迎え
高さ3メートルくらいの大迫力で神様の顔だけがどーん!
「雨鈿女命」(アメノウズメノミコト)という神事芸能の女性の神様と、「手力雄命」(タヂカラオノミコト)という大変な力持ちの男性の神様のオブジェ。
このお二方は、天の岩戸伝説に登場する2人の神様。
夜はライトアップされて更に迫力?が増す様です。
天の岩戸伝説とは
須佐之男命(スサノオノミコト)の悪行に心を痛めた天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸に御隠れになると、世の中が闇に包まれました。
八百万の神々は「どうしたものか」と天安河原に集まって会議をしました。
その際「雨鈿女命」(アメノウズメノミコト)がストリップショーさながら舞を踊り、神々を大笑いさせ大変に盛り上がりました。
アメノウズメは「あなたより優れた神がお出ましになった」と岩戸に隠れたアマテラスに言いました。
するとその様子が気になったアマテラスが岩戸を少し開け外の様子を伺いました。その隙に「手力雄命」(タヂカラオノミコト)がアマテラスの手を引き外に出し、もう隠れられないように岩戸を投げ飛ばし、世界に光が戻ったと言われています。
タヂカラオノミコトが投げ飛ばした岩戸は信濃国戸隠(現在の長野県長野市)まで飛んで行き、その岩戸が山となり戸隠山と呼ばれるようになったと言われています。
チキン南蛮も忘れずに
道の駅 高千穂のレストランは満席。車で2分の場所にある「たかちほ食堂」でランチ。もちろん宮崎に来たらチキン南蛮は外せません。
カリッと揚がったチキンを甘酢に漬け込み、ふんわりと卵の風味の効いたタルタルソースでいただく宮崎名物。
宮崎を訪れたら食べない訳にはいきません。
もちろんとっても美味しかった。
高千穂牛も美味しい
宮崎といえば、何度も和牛日本一に輝いているブランド牛「宮崎牛」が有名ですが、高千穂にも「高千穂牛」というブランド牛があります。
「高千穂牛」は宮崎県西臼杵地域(高千穂・日之影・五ヶ瀬)で生産・肥育された格付等級A4以上の黒毛和牛。「安全・安心」をモットーに畜産農家が大切に大切に育て、和牛のオリンピックと言われる『全国和牛能力共進会』で2007年度に日本一に輝きました。柔らかな舌触りと旨味を持った美しい霜降りが特徴の贅沢な高千穂の特産品です。
高千穂牛を地元スーパーでゲット
もちろん地元スーパーで「高千穂牛」をゲットして、車の中でサッと焼いていただきました。霜降りが美しい。
甘くてとろけるような柔らかさの、贅沢な味が最高でした。
高千穂温泉
日中からぐんぐんと気温が下がってきたので、この日は早めに温泉で温まることに。
「高千穂温泉」で芯まで温まりました。
高千穂の市街地から約1.7Km、車で約4分でアクセスできる高千穂温泉は、町内や観光客に人気の温泉施設。
広々とした大浴場、サウナ、イベント風呂、露天風呂でゆったりと温まった後は、レストルームでのんびり寛げます。
また館内の売店では、高千穂の名産品や特産品を販売しているので、お土産選びにも便利。
温水プールも併設しているので、ファミリーにもオススメです。
高千穂温泉の泉質と効能
単純温泉、低張性弱アルカリ。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、疲労回復、健康増進
国見ヶ丘
高千穂温泉で温まった後は、国見ヶ丘へ。
道の駅高千穂のパーキングが少し狭めだったので、ご迷惑になるといけないので今夜は茶屋のある国見ヶ丘のパーキングで車中泊をさせてもらうことにします。
綺麗なトイレがあるのが一番嬉しいポイント。
雲海
今回の高千穂の旅で一番楽しみにしていたのが「雲海」です。シーズンはずれていましたが、条件的に拝めそうな雰囲気。
張り切っていたのに起きたら8時と痛恨の寝坊。
それでもなんとか雲海を拝めました。
来た甲斐があった。
国見ヶ丘の大パノラマ
文字通り見渡す限りのパノラマの絶景が堪能できるポイント。
それもそのはず、神武天皇の孫、建磐龍命(タテイワタツノミコト)が九州を統治する際に立ち寄り、国中を見渡した場所と言う伝説の丘だったのです。
朝日を迎えるニニギノミコト像
アマテラスオオミカミの孫で高天原から日向に降り皇室の祖先となった神様の像がありました。かなりの大きさでこちらもインパクト大です。
天岩戸神社
アマテラスオオミカミが御隠れになった伝説の天の岩戸が祀られた神社。
天の岩戸は御神域となっており、太古の昔から神事に携わる宮司も地元の人々も立ち入らず、手付かずに祀られているそうです。そのため、一般のお参りはできません。
その代わり宮司さんが案内してくれるツアーに参加すれば、天の岩戸を肉眼で見ることができます。色々な伝説や神様のお話しも聞けるので、参拝した際には是非利用してみるといいかも!
宮司さんのツアーガイドは、一日に何度かツアー時間が区切られていて、時間ごとに休憩所に集まればガイドしてくれる様です。
天安河原
アマテラスオオミカミが天の岩戸にお隠れになり、世界は闇に包まれました。その際八百万の神々がどうしたものかと会議をしたのが、天安河原です。
天安河原までの道のりは、美しい川の流れと澄んだ水、木々の茂る山道が神秘的な参道となっており、圧倒的な自然の美しさを堪能できます。
↓川の流れの音が凄いので、音量注意です!↓
かまいりソフトでほっこり
天の岩戸神社から天安河原までの参道にはカフェが立ち並んでいます。
高千穂は釜炒り茶の生産日本一ということで、ご当地ソフトの「かまいりソフト」をいただきました。
釜炒り茶のスッキリとした味わいの大人の味のソフトクリームです。ほんのりと心地よいお茶特有の苦味が感じられた後、スッキリとした甘みを味わえる上品な味。美味しかった。
高千穂で神話と自然に触れて癒される
高千穂は宮崎市から車で約2時間程の山あいの地域。熊本と大分にかかる九州山脈に囲まれた大自然の中に古代の神話とともに静かな時間が流れています。
神々が初めて地上に降り立った天孫降臨伝説や、神様の様々な興味深い伝説が残る地域。
その神秘的なお話しが、すんなり入ってくるような圧倒的な大自然と、澄んだ空気がとても印象的な土地でした。
中でも「パノラマ」という言葉を実感できる「国見ヶ丘」の景色は圧巻で、神が国中を見渡した場所に相応しい景色は一見の価値有りでした!
高千穂を訪れるためだけでも、宮崎に行く価値がありました。
次はもっと抜群のコンディションの「雲海」を見に行きたいです。
伶花